獅子身中の虫

事件事故、自然災害のブログ

需給バランス崩れ全域停電=道内発電所が連鎖停止-北海道地震

 北海道で発生した大規模地震の影響で離島を除く道内全域の約295万戸で停電が起きた。震源地に近い北海道電力の苫東厚真火力発電所厚真町)が地震による設備損壊などで停止したことを引き金に電力の需給バランスが崩れ、不安定な状態での電力供給を避けるため、道内の他の発電所が連鎖的に自動停止する異例の事態となった。

 電気事業連合会によると、管内のほぼ全域で電力が止まる「ブラックアウト」が起きるのは初めて。2011年の東日本大震災でもなかった。

 

 電力の円滑な供給には需給バランスの安定が不可欠で、電力各社は需要状況に応じて発電所の出力を調整している。

 

 北海道電によると、地震発生時の電力需要は約310万キロワット。うち約半分を出力165万キロワットの苫東厚真が供給していた。同発電所の停止に伴い電力の供給量が急激に落ち込み、一定であるべき周波数が乱れた。送電線でつながった他の発電所の設備やその先の利用者の電子機器などが壊れる恐れがあったため、道内の各発電所が自動停止した。

 

 苫東厚真は、タービンの出火やボイラーの損傷が判明し、復旧には1週間以上かかる見通しだ。このため他の発電所の再稼働や本州の電力会社から融通を受け、早期に電力の需給バランスを回復したい考え。

 

 ただ北海道と本州を結ぶ送電線の容量は苫東厚真の半分以下の60万キロワット。発電所の再稼働と電力融通を足しても道内のピーク時需要を満たせない見通しで、企業や家庭は大幅な節電を迫られそうだ。 

 

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