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大阪府警:危険潜む「デートだけ」 サイバー補導強化

 インターネットで援助交際などを持ちかける書き込みを見つけ、少女らと待ち合わせをして直接指導する「サイバー補導」に、全国の警察が力を入れている。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて犯罪に巻き込まれる子どもが増えており、夏休み中に補導を強化している大阪府警の捜査員に同行した。


 8月上旬の午後。観光客らが行き交うJR天王寺駅大阪市天王寺区)に、サラリーマン風の中年男性がいた。男性が花柄のスカートを着た少女を見つけて声をかけると、少女は「携帯(電話)の人ですよね」と応じ、一緒に歩き出した。その数秒後。近くに潜んでいた男女数人が取り囲んだ。「警察です」。中年男性が警察手帳を見せると少女は驚き、促されるまま近くの捜査車両に乗り込んだ。


 府警少年課によると、少女は府内の中学3年生。SNSに「パパ活初心者。1時間5000円」「JC(女子中学生)14歳」と書き込んでいた。


 「パパ活」とは、女性が経済的に援助してくれる男性を探すことで、デートや食事を中心とした交際を意味する。「デート援(えん)」とも呼ばれる。


 少女は服を買う金欲しさに、7月から4回、SNSで知り合った複数の男性と食事や散歩などをした。補導後に母親が迎えに来ると、少女は「もうやめます」と話し、反省した様子だったという。


 この日は、府内の高校1年の少女(16)も補導。「JK(女子高生)とデートしませんか」という書き込みを見つけた捜査員が、メッセージを交換していた。少女は6月から10回以上、複数の男性と食事などをして現金をもらっていたといい、「ライブのチケットや化粧品が欲しかった」と話している。


 警察庁によると、2017年に全国の警察がサイバー補導した未成年は過去最多の1187人(前年比325人増)。SNSを通じて犯罪に遭う児童・生徒も最多の1813人(同77人増)に上る。


 宮城県では昨年、SNSで援助交際を求める書き込みをした少女が、裸の画像を男に撮影され、わいせつ行為を強要される事件も起きた。府警は「『デートだけ』と気軽に書き込む少女が多いが、その先に多くの危険が潜んでいる」と警鐘を鳴らす。

 

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