獅子身中の虫

事件事故、自然災害のブログ

住民救った避難マップ=最適ルート、要支援者記載-西日本豪雨で愛媛・大洲の集落

 愛媛県大洲市では豪雨により肱川が氾濫し、広範囲で浸水被害に見舞われた。同市の三善地区でも民家が屋根まで水没するなどしたが、事前に作成していた避難マップが住民のまとまった行動につながり、死傷者は出なかった。地区には高齢者が多いが、自宅に取り残された人はおらず、地域ぐるみでの備えが住民の命を救った。

 

 同地区では昨年、ハザードマップを基に独自の避難マップを作成した。市が指定した2カ所の避難所から家が遠い人もいるため、より細かく十数カ所の避難場所を話し合って決め、最適な避難ルートを各自がマップに記入。近隣に住む要支援者などを書き込む欄も設けた。マップとは別に、持病や常備薬などを記入する携行用のカードも用意した。

 

 地区住民の久保利雄さん(75)は7月7日朝の避難時、マップの記載通りに「裏のばあちゃん大丈夫か」と近所の人と声を掛け合ってから、避難場所へ向かった。

 指定避難所の公民館には約60人が避難して来た。ただ、公民館はマップの浸水想定区域にあり、上流のダムが放水を続ける中、水が迫ることが予想された。このため自治会長らの判断で、まとまって高台の発電所に避難。結果的にマップ上の想定区域がほぼそのまま浸水したが、全員が難を逃れた。

 

 自治会長の窪田亀一さん(75)は「各人が声を掛け合いながら、早め早めにまとまって行動できた」と振り返る。ただ被害が想定を超えていたため、発電所はマップに避難場所として記載がなく、今後、さらなる改良を進めていく考えだ。 

 

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